埼玉屋食堂のいくら丼

青森駅に降り立った旅人は、どこで食事を取るべきか?
青森の味覚をリーズナブルな価格で楽しむことができる「埼玉屋食堂」なんてどうだろう。青森駅前の広場に面していて、再開発ビル「アウガ」の駅側の側面にある小さな食堂である。案外死角になっているので、注意深く探してほしい。

すっかりボロボロになってしまった「埼玉屋」の暖簾(のれん)。これを見て、不味そうなお店と判断してはいけない。戦後間もない頃からずっと青森駅を見つめてきた老舗食堂の証(あかし)なのだから。

いくら丼(並)(700円)。
いくらの粒がピンピンしているので、オレンジ色の宝石を散りばめたような美しさだ。口の中でプチッと潰すと、絶妙な醤油の加減で味付けされたいくらの旨みがジュワッと広がる。海苔を敷き詰めたホカホカご飯といくらって、どうしてこんなに合うんだろう・・・旨い、旨い。

いくら丼には、フノリのお味噌汁が付いてきた。これもまた北の味覚である。

店内はカウンター席が並ぶ小さなお店。10人入れるかなという大きさ。カウンターにはトレイに入った焼き魚、お惣菜の数々が並び、旅人は目移りするだろう。タラの味噌焼き、カレイの煮付け、イカの刺身・・・どれも青森の海で獲れたもの、たぶん。

青森の郷土料理の一つ、キクとあらめ昆布のおひたし(100円)。食用菊も隠れた青森の味覚。クセなどは全くなく、昆布の旨みとともにスルスルと食べてしまう。サモダシなど、できるだけ聞き慣れない食べ物を選択するのが旅人の流儀。
ニ色丼などいろいろなメニューがあって迷うけど、迷うなら「いくら丼(並)」を注文。各種お惣菜、一品料理を1つ2つ追加したら、もう「青森定食」が出来上がる。お茶とお水は店内右手に置かれていて、セルフサービス。
分量なども調節してくれるそうなので、オリジナルの「青森定食」を作って食べてほしい。
 
残念ながら、閉店されました (2013/02/09追記)
埼玉屋食堂
青森市新町1-3-35
017-722-7263
7:30〜14:30
日曜休