アダム・ミキェヴィッチ像

青森市の郊外に立つ青森公立大学。玄関前のテラスに立つのは、アダム・ミキェヴィッチ像。

(2008年10月撮影)
大学の説明によれば

「自由へと旅する詩人の像」と名づけられているこの像は、本学の開学にあたり、ここに学び研鑚を積む清新なる若者に、大いなる夢と希望を与えるのにもっともふさわしいシンボルとなり得るものとして選ばれたものです。

この像は、フランスの彫刻家、アントワーヌ・ブールデル(Antoine Bourdelle)(1861〜1929)の作品。ブールデルは約15年にわたりロダンの助手・共同制作者を務めた。ロマネスク彫刻やアルカイク期のギリシア彫刻の素朴さや力強さを追求、ロダンをして「君は私を超えた」と言わしめたという。パリ市立ブールデル美術館が所有する原型から、限定8点(うち作家所有2点)の1つとして鋳造し青森公立大学に直送して建立した。

アダム・ミキェヴィッチ(Adam Mickiewicz)(1798〜1855)は、ポーランドで最高の偉大なる愛国詩人といわれ、作曲家のショパンと同時期に独立運動家として活躍した。ショパンの「バラード」はミケヴィッチの詩の音楽的展開として知られている。ブールデル美術館の地下階が、アダム・ミケヴィッチを追憶する空間になっているというのも興味深い。
 
<参考>
http://www.nebuta.ac.jp/adam00/index.html
http://ameblo.jp/rintaropiano/entry-10007487433.html