五所川原・亀乃家の天中華

青森には「天中華」という耳慣れない食べ物が存在する。中華そばに天ぷらを載せたもので、津軽の食堂では時々見られるメニュー。耳を疑うような組み合わせであるが、これがなかなか美味である。正直「輸出」できる食文化である。
「天中華」が有名な五所川原市の「亀乃家(かめのや)」を訪問する機会を得た。
暑い初夏の昼下がり、紫外線の強さをひしひしと感じながら「亀乃家」へ。時間を外して入店したが、それでも店内はお客さんで溢れていた。店内右手がカウンター席、左手にテーブル席がある。
カウンター席の奥には大きな鍋があって、店主が麺をハラリと投入して茹で上げていく。ジャジャジャと手際良く冷水で麺を締める音が涼しげだ。開けっ放しにした入り口を風が通り抜けるので、思った以上に涼しい。

「天中華」
青森独特の煮干出汁ではなく、鶏などから取った優しい味わいのスープ。ホタテがゴロゴロ入ったかき揚げは、まさに食べ応え十分。ホタテの美味しい出汁も徐々にスープに溶け込んで、これまた美味な仕上がり。スープを吸ったかき揚げとともに啜る麺が堪らない。あっという間に完食してしまった。大満足。

亀乃家
五所川原市上平井町116
0173-35-2474
9:30〜17:00
日曜休
 
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