青森・AOMORI SOUP

青森駅隣のA-FACTORYにあるスープ専門店「AOMORI SOUP(アオモリスープ)」。あくまで印象ですが、首都圏を中心に展開しているスープストックトーキョーの青森版のようなお店です。スープが大好きなので、一日一麺さん(素晴らしい食)の記事を拝見して以来、青森滞在中に是非訪問したいと思っていました。

画像出典:素晴らしい食(2010/12/26)
青森県産の食材の魅力をスープで表現したら…何と7種類ものスープになりました。それぞれに個性豊かなスープに仕上がっています。

雪中ニンジンのポタージュ
「雪中ニンジン」は、まるごと青森さんの記事(2005/11/30)で説明されているように、通常秋に収穫するニンジンを土の中で冬まで熟成させたもの。寒さにさらされることでグッと糖度が高くなります。そっと口に運べば、雪中ニンジンの自然な甘みが舌にスーッと広がります。牛乳もバターもたっぷり使うポタージュなので、ニンジンの甘みが牛乳の優しい甘みに包まれています。寒い冬にピッタリのスープだと思いました。

倉石牛のボルシチ
ゴロンゴロンと大きめ野菜がたっぷり。いわゆる「食べるスープ」に仕上がっています。ビーフシチューのような雰囲気で、高級食材・倉石牛の旨みとコクがしっかり堪能できます。旨みたっぷりのアツアツジャガイモをハフハフしながら食べましょう。

青森産ホタテのチャウダー
旨みたっぷりなホタテを雪の街青森に良く似合う真っ白いチャウダーで頂きます。ホタテの旨みがたっぷり溶け込んだチャウダーは、コクがあるのにスッキリとした絶妙な仕上がり。温かい暖炉の前で食べたら美味しいだろうな…。

けの汁(津軽七草粥
津軽の代表的郷土料理「けの汁(けのしる)」。「粥(かゆ)の汁」が転訛した言葉で、コメが貴重だった時代に大根をダイス状(さいの目)に切って粥に見立てたのが由来と聞きます。大根、ニンジン、ワラビ、フキなどの野菜山菜をダイス状に切る手法は、「和風ミネストローネ」とも呼べる逸品。津軽味噌の優しい味わいで頂く野菜山菜の旨みに、ホッと心も和みます。「けの汁」は個人的に大好きな料理で、青森を離れた今でも自宅で「けの汁風スープ」を作ります。
以上で紹介したスープのほかに、一果取りカボチャのポタージュ、青森シャモロックのサンゲタン、地場野菜のポトフもありました。機会を改めて是非頂きたいと思っています。スープのほかにカレーも提供されており、陸奥湾ホタテの白カレーも津軽地鶏の黒カレーも興味が引かれました。
今回頂いたスープはどれも大変美味しかったです。個人的には、サーティーワンで例えるならポッピングシャワー(パチパチするアイス)みたいに、個性的独創的なスープが一つあると面白いかな〜と思いました。県産のりんごや小豆を使ったデザートスープ(あるいは、お汁粉)みたいなものはどうでしょうか。エスニック系を意識してみるのも面白いかも。(スープ好きなので、いろいろ勝手なことを言っています。スミマセン。)
 
AOMORI SOUP(アオモリスープ)
青森県青森市柳川1-4-2
017-774-2770