弘前・salon de MIMIZUKU 木菟

古い建築があちこちに残る青森県弘前市。明治の洋館「旧偕行社」と大正の「旧藤田家住宅(太宰治まなびの家)」の間に位置する和洋ビストロ「木莵(みみずく)」津軽ジェンヌさんの記事にカブせて紹介します。Sadistic YUKIさんの記事も必見。『ようこそ、フランス料理の街へ。』などで知られる作家の丸谷馨さんご夫妻が経営されています。

閑静な住宅街にひっそりとたたずむ「木菟」は、昭和初期の古民家を利用した隠れ家的空間。外観からは想像が付かないくらい、広々とした店内となっています。靴を脱いでお店に入るので、ちょっと高級なお宅にお呼ばれを受けたような気分になります。真っ白い壁の店内に、真っ白いテーブルクロスで統一された席が並んでいます。
「木菟」ご自慢の逸品は、地元産完熟リンゴとハチミツにこだわった「旬リンゴのピッツァ」(秋から春の期間限定メニュー)、隣家に寄宿していた太宰治にあやかって(?)名付けられた日本酒「人間合格」、そして…

香り高い年代物のカルヴァドス(リンゴ・ブランデー)。芳醇な香りと奥深い味わいを堪能します。お酒に合いそうなメニューが豊富に取り揃えられているので、思わずお酒も進んでしまいます。

カボチャのキッシュ
チーズもたっぷり使った濃厚な味わいに、カボチャの優しい甘さが何とも絶妙なキッシュ。津軽ジェンヌさんも仰るように、周りのパイ生地がサックサクです。

牛肉のカルパッチョ
とても柔らかい牛肉が使われていて、旨みがギュ〜ッと凝縮されています。濃厚な味わいのパルミジャーノ・レッジャーノとマヨネーズソースで仕上げてあり、とても贅沢な逸品となっています。

子牛の香草焼き
柔らかな子牛の肉に香草をまぶして、じっくりと焼き上げてあります。ジュジュッと染み出す肉汁と香草の香りが、口の中で美味なる化学反応を起こします。丸く描かれたバルサミコソースを付けて頂くと、新たな地平が切り開かれます。付け合わせの夏野菜(カポナータ)やアスパラガスは、彩りも美しく美味しいです。
是非親しい友人とともに、楽しい語らいの時間を。
 
お店の紹介とは直接関係ありませんが…
Q.フクロウとミミズクの違いは何ですか?
A.フクロウ(梟)もミミズク(木菟)も同じ仲間の鳥(フクロウ目)ですが、分類学上のはっきりとした違いはありません。頭の上に突き出て耳のように見える「羽角(うかく)」を持たない種をフクロウ、羽角を持つ種をミミズクと呼んでいます。
 
salon de MIMIZUKU 木菟 (HP)
青森県弘前市御幸町9-12
0172-32-3739
11:30〜13:30(LO)
17:00〜23:00
日祝休