弘前ねぷたまつり

弘前ねぷた

今日は弘前ねぷたまつりに行ってきました。弘前ねぷたは一言で言うと幽玄(上品で奥深い感じ)であり、青森ねぶたのような派手さはありませんが大変興味深いお祭です。
ねぷたというのは扇形をした灯篭のようなものですが、表の絵(鏡絵)と裏の絵(見送り絵)が描かれ、赤をベースにした台座のようなものに乗っています。鏡絵の題材の多くは武将の姿など猛々(たけだけ)しいものですが、裏側の見送り絵は美人画になっています。勇猛と可憐というコントラストが面白いと思いました。
つい見とれてしまうのは、サラシのようなものを巻いた女性が太鼓を勇壮に叩く姿。青森ねぶたと違って誰も跳ねることはなく、厳かにお囃子の笛や太鼓が響きます。お囃子にあわせて、地の底から搾り出すように「ヤァーヤァドォー」*1と掛け声が掛かります。
写真は、城南ねぷた保存会の鏡絵で「祝融夫人危機を脱す」。鏡絵の中では珍しくちょっとセクシーな絵です。弘前ねぷたは平面に絵を描くため、ねぷた絵師という人が活躍します。


(2005/08/08追記)
次のブログでとてもきれいな写真が紹介されています。
弘前ねぷた - 青い森BLOG

*1:通常ヤーヤドーと表記されます