三内丸山遺跡

三内丸山遺跡

ねぶた祭が終わると涼しくなり始めると言われていますが、今日は早速雨が降り連日の猛暑から解放されました。
先週はお祭り三昧でさすがに疲れも出てきました。今日は以前訪問した三内丸山遺跡を紹介します。1994年に従来の縄文のイメージを覆す巨大建造物跡などが発見されて、ちょっとした考古学ブームが起きました。その後の石器捏造事件で考古学には社会的にも学問的にも逆風が吹いてしまい、人気は十分に回復していないようです。
三内丸山遺跡は、今から5,500〜4,000年前の縄文時代前期〜中期に1,500年もの長期に渡って定住生活が行われていた遺跡です。現在時点から1,500年前を考えてみると、西暦500年となって古墳時代に突入してしまいます。現在の青森は冬には雪に閉ざされてしまうのですが、遥かなる過去において大変豊かな生活が営まれていたというのは信じがたい事実です。
昨今の地球温暖化が云々と言われますが、5,000年前は現在よりも温暖な気候であったのですから、何とかうまくいくというのは楽観的過ぎる考え方なのでしょうか? もちろん、人間が環境を破壊し続けることを容認する気は全くありませんけど。
この縄文時代の大集落が発見されて以来、青森県は縄文遺跡を観光資源に活用しようと画策しているようです。三内丸山遺跡には縄文時遊館という縄文を体験できる施設が併設されています。この建物がまた異常にきれいな施設でして、こういうところには惜しみなくお金がかけられているなぁと驚いてしまいます。遺跡も含めて入館料はナント無料です。
写真は、三内丸山のシンボルでもある大型掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)。高さは10m近くあるのでは。大型ねぶたといい、大昔から大きなものへの憧れがあるのかな〜。
参考: 公式ホームページ 特別史跡「三内丸山遺跡」