青森駅

青森駅

お盆の里帰りの季節ということで、郷愁誘われる青森駅について記しておきます。
青森駅は旅への想いがくすぐられる駅です。青森駅の行き先表示板を見ると、東北本線は八戸、奥羽本線弘前津軽海峡線ならば函館という形で、本州の太平洋側と日本海側、そして遥かなる北海道へと続きます。あたかも分水嶺のような駅なのです。
長い長い青森駅のホームの先には、現在では使われない階段があるのですが、これはかつて青函連絡船に乗るための連絡通路でした。青森駅は港に隣接する形で建っていて、ホームから百メートル程度で青い海に届きます。しかし私が知る港のイメージとはかなり異なって、海のそばなのに磯の香りがほとんどしません。往時の青函連絡船の雰囲気を伝える八甲田丸が港に係留されており、ホームからその黄色い船体が見えます。
青函連絡船があった頃は、船旅に備えたり天候の回復を待ったり、旅人の足が一度止まる町でした。この足止めがあったからこそ青森駅周辺は大いに栄えたといいます。今でこそ寂れ気味なのですが、往時の繁栄ぶりは随所に見つけることができます。
写真は青森駅の駅舎ですが、昭和を思わせる懐かしさがあります。思えば、青森市内でも随所で昭和を感じます。今のような暑い時期にはアイス売りのおじさんをいろいろな場所で見かけます。このアイスがレトロな代物で、要はシャーベットなのですが何とも安っぽい味m(_ _)mなんです。小さなリアカーを曳いてカランカランと少し大きな鐘を鳴らしながら練り歩くこともあります。パチンコの宣伝カーも良く見られますが、最近の大都市では見られないレトロな商売形態だと思います。