みちのく北方漁船博物館

みちのく北方漁船博物館

青森県(特に青森市)には人口規模の割に博物館が多くあるように思います。暇があればいろいろ回りたいと思っているのですが、最近仕事が忙しくてなかなか時間が取れません。(この記事はしばらく前に取材したものです。取材と言うほどでもないけど。)
みちのく北方漁船博物館は、かつては普通に見られたけれども現在では姿を消しつつある木造漁船を多数集めて展示している博物館です。
展示物で特に注目すべきは、国の重要有形民俗文化財に指定されているムダマハギ型漁船です。素人目には、日本むかしばなし(間もなく再放送開始!)に出てきそうな単純な木船です。丸木船を浅くしたような形の船底部材(ムダマ)を持つというのが特徴です。
結局は単なる木船なので、価値が分からなければ浜辺に放置されてそのまま朽ちていったかもしれません。一度失われたら二度と復活することはない貴重な財産だと思いました。
面白いのは、この博物館は冬季に休館してしまうことです。展示空間が広いので光熱費がかさむからでしょうか。
博物館の外にはいくつかの船が係留してあり、自由に乗船できるようになっています。博物館内にある展望台からは、青森のベイエリアを一望することができます。プロペラ機が外に展示してある点も興味深いです。海も空もクルーズするものであり、大いなるロマンがありますね。