救命講習

今日は職場で救命講習が行われた。人生経験として初めて人工呼吸や心臓マッサージの方法を学んだ。人形相手とはいえ何とも小恥ずかしいものですね。
救命講習のメインイベントはAED自動体外式除細動器)の使用法について。AEDは心臓に電気ショックを与える装置で、昨年7月から一般の人に使用が認められた。東京では時々見かけていたが、青森でも設置が進められるらしい。
AED心室細動*1と呼ばれる不整脈を除去し、正常な心拍を取り戻すための装置である。AEDそのものの操作は簡単で、音声に従って絵で示された通りにすれば良いだけである。ただし、心肺蘇生術(人工呼吸や心臓マッサージ)を併用する必要がある。
今回の講習で初めて知ったことであるが、心室細動という状態から正常の拍動に戻ることはない。仮にAEDで正常の拍動が戻らず心臓停止したとしても、心肺蘇生術をすれば蘇生することがあるそうだ。つまり、心室細動という状態であるよりも、一度心臓停止させた方が蘇生するということなのだ。
思えば、自分の周りでも若くして突然亡くなった人が幾人か存在する。近くにAEDがあれば助かっていたのかと考えると複雑な気持ちになってしまった。

*1:細かい拍動が心臓をおおっているような状況になり、瞬間的に心臓が止まったのと同じような状態になってしまうこと。