新青森駅周辺の遺跡
5年後の2010年開通を目指して、東北新幹線の延伸工事が続けられている。新幹線の終点となる新青森駅の周辺は、急ピッチで開発工事が進行中である。その一環として現在大きな道路を建設しているのだが、その工事の途中で遺跡が発見されていたようである。
先日紹介した「キッチンカフェけやき」の周辺で、大規模な道路工事が行われているのだが、工事現場のすぐ隣で遺跡の調査が行われている。店の駐車場に面するように遺跡があることが確認できる。
新青森駅のすぐ近くは三内と呼ばれる地区で、三内丸山遺跡を代表として遺跡がよく見つかる地区であるようだ。青森は冬季なれば雪に覆われてしまうが、大昔はもっと温暖で大規模な集落が存在したことが知られている。
遺跡が見つかるところを見ると、青森は大昔から人が住む豊かな場所なのだろう。ちなみに、青森県には縄文時代の遺跡以外にも、中世大いに栄えた十三湊(とさみなと・現在の十三湖)の遺跡もある。
青森は都(京都)から見れば辺境の地であるが、実は北海道、沿海州、朝鮮半島などに近く、様々な交易が行われていた場所であっただろうと推察する。歴史のロマンを感じることができるのも、青森の魅力かもしれない。教科書に載らない日本の歴史を調べてみたくなった。
(写真:新青森駅周辺、キッチンカフェけやきの駐車場より撮影。手前が遺跡で奥が工事現場。)