雪の青森県立美術館
青森県立美術館の外観は驚くほど白で統一されている。
建築について(青森県立美術館)にある設計者の青木淳氏の言葉を引用すると
青森県立美術館は、隣の「三内丸山縄文遺跡」の発掘現場から着想を得て、設計されました。発掘現場のトレンチ(壕)のように、地面が幾何学的に切り込まれています。その上から白く塗装された煉瓦の量塊が覆いかぶさっています。上の量塊の下の面も、凹凸を見せています。土の上向きの凹凸と量塊の下向きの凹凸が、まるで並びの悪い歯列かのように、気ままに、隙間を持ちながら噛み合わされています。これがこの建築の基本構成です。
なぜ白なのかという点について特に言及されていない。豪雪地帯である青森を最もストレートに表現する色として選ばれたのだろうか。雪が降り積もった青森県立美術館は、周りの風景と一体化しながらも存在感は決して消えない。青森の魅力が見事に表現されている。
建築とは全く関係ないが、県立美術館の入口に至る歩道はロードヒーティングが施されていないのか、踏み固められた雪の道になっている。これはあまりに雪に対して無策過ぎないか。