うどん・花いちもんめ

鍋焼きうどん

青森市は圧倒的に蕎麦文化の街で、数多くの蕎麦屋が市内に存在します。そのような街にあるうどん屋というのは、逆風下の競争を勝ち抜いているので相当美味しい店だと思います。今日紹介する「花いちもんめ」は、美味しいうどんで真っ向勝負しています。
「花いちもんめ」は青森環状道路(国道7号線)から1本中に入った通りにあります。レクサス青森の裏手の近くにあるのですが、大通りの環状道路からは見えにくい位置にあります。この環状道路はほぼ毎日使っているのですが、このうどん屋の存在には全く気付きませんでした。
店の外観はシンプルでモダン、木で作られたテラスにテーブルが置かれ、入口はノブを引く扉になっています。うどん屋と言われなかったら、オシャレな喫茶店と思ってしまうでしょう。店内も木にこだわった空間で、吹き抜けもあって広々した印象を受けます。
手打ちうどんにこだわり、うどんを打つスペースが見えるようになっています。メニューは様々なものが用意されていましたが、今回は冬〜春の季節メニューである「鍋焼きうどん」(1,260円)を注文しました(材料がなくなり次第、今期は終了とのこと)。
「鍋焼きうどん」はメニューの言葉どおり具沢山で楽しい一品。鶏肉からは美味しいお出汁が出ています。シイタケ、シメジ、ゴボウ、水菜といった野菜が歯ざわりもよく、出汁との相性も抜群。はんぺん、かまぼこ、ゆで卵、ちくわ、麩、そして大きな海老天が飾られています。海老天は油っこくない揚げ加減で、プリプリの海老を楽しむことができます。
おつゆは醤油が強すぎることなく、こだわりの鰹節(枯れ節)のお出汁が効いて、甘みのあるものに仕上がっています。北海道産の小麦粉を使った手打ちうどんは、モチモチとして程よい弾力があり、喉越しも滑らかです。手打ちなので微妙な太さの強弱があり、美味しさのアクセントになっています。
うどん、おつゆ、天ぷら、野菜の競演で、夢中になって食べてしまいました。もう春は訪れているはずですが、まだまだ夜は冷えも厳しく、鍋焼きうどんでしっかり体が温まりました。
うどん、おつゆ、天ぷらのいずれも完成度が高いので、どのメニューを頼んでも美味しいと思います。にしん、さば、穴子の押し寿司、うなぎの飯蒸しなどの寿司系メニューも充実で、全くあなどれません。お昼には周辺のオフィスで働く人たちで賑わうそうです。そんな人気店を今まで知らなかったとは正直不覚でした。

手打ちうどん 花いちもんめ
青森市第二問屋町1-4-30
017-739-6072
11:00〜14:30 17:00〜21:00
水曜休