青函トンネル記念館

青函トンネル記念館・ケーブルカー

総延長53.85km(海底部分23.30km)、工事期間24年という途方もない規模で建設された青函トンネル青森県の竜飛岬にある「青函トンネル記念館」では、青函トンネルの建設がどのように行われたのか、実際に坑道を入り体験しながら学ぶことができます。
トンネル記念館に来たら是非ケーブルカーに乗ってください。1,300円が必要ですが、またとない貴重な体験ができます。ななめな形をしたケーブルカーに揺られること9分、海面下140メートルの体験坑道に到着します。このケーブルカーは日本一短い私鉄「青函トンネル竜飛斜坑線」で、時刻表に基づいて運行されています。トンネル内外で気圧が違うので、分厚い鉄の壁を開けてからケーブルカーは進入します。

トンネルの中は年間を通じて気温20℃、湿度80%に保たれており、涼しいけどちょっとジメジメしています。路面は水でぬれているので、転ばないように注意が必要です。
体験坑道を進みながら、建設に用いられたドリルや車両の実物を見たり、様々な建設工法を学んだり、壮絶な異常出水との格闘について知ることになります。

1976年5月の「51・5出水」では1分間に85トンもの水が流れ込み、水没の危機もありましたが、壮絶な戦いの末に打ち勝つことができました。この出水では復旧に162日要しましたが、これに先立つ1974年1月の出水では復旧に362日もかかり、事実上1年間工事がストップしました。いかに難工事であったか思い知らされました。水面下140メートル、常に繰り返された水圧と岩盤との戦いはまさに「男」の世界です。
冬の竜飛は気候的に大変厳しいので、青函トンネル記念館冬季閉鎖されています。
 
青函トンネル記念館
青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜99
0174-38-2301
9:00〜17:00
開館期間 4月下旬〜11月上旬