弘前・オステリア・エノテカ・ダ・サスィーノ

ダ・サスィーノ

青森で最も注目されているレストラン、オステリア・エノテカ・ダ・サスィーノに出かけてきました。弘前大学付属病院の近く、狭い路地に面したビルの2階にあります。店内は白で統一されていて気高い雰囲気。ガラス張りのワインセラー、オープンスタイルのキッチン、窓から差し込む優しい光、どこに目を移しても絵になるレストランです。
今回はランチメニューB(3,700円)を注文しました。青森にあってかなり強気の価格設定なので、相当な自信があるのでしょう。事実、それは期待を全く裏切ることなく、素晴らしいランチでした。
純白のテーブルに純白の食器で料理は提供されます。純白で統一された空間は、すべての雑念を払い料理に専念させてくれるかのようです。

前菜は数種類の生ハムの盛り合わせに、メロンが添えられたもの。部位の異なる肉から作られた生ハムは、それぞれに異なる食感と味わいです。中央手前は煮こごりのように柔らかく、柑橘系の風味はまさに絶妙。軽くピリッとしたルッコラは、熟成されたバルサミコソースがよく合います。

ズッパ(スープ)はご当地・嶽きみ(だけきみ)を使ったスープ。嶽きみは岩木山麓の寒暖の差を受けて育ったスイートコーン。嶽きみのあまりの甘さに驚きます。甘さがグッと口いっぱいに広がった後、程好い潰し加減の嶽きみが口の中で躍ります。
 

手打ちパスタはサスィーノ日記でも紹介されているカボチャのトルテッリーニ、セージとケシの実(ポピーシード)のソース。ギョウザのような形のパスタに甘いカボチャが包み込まれています。パルミジャーノチーズが少し溶けて、円やかに味をまとめてくれます。

メインはサスィーノ名物、鶉のロースト。絶妙な塩加減でローストされた鶉肉に、クルミや内臓が詰めてあります。クルミと味わう鶉肉は言葉を失います。本来は内臓系は苦手なのですが、全く臭みがなくて美味しく頂きました。グリルされた夏野菜は季節感があって良いですね。

デザートは、ミントアイスにリンゴのチップスとフォンダンショコラ。ミントアイスはミントがふわりと嫌味なく口に広がります。リンゴのチップスは甘酸っぱいリンゴが生きていて食感も楽しい。フォンダンショコラは、スプーンで切ると温かいチョコレートが流れ出す幸せな一品。
 

最後は小さなお菓子とエスプレッソで締めます。コクのあるエスプレッソは、至福なひと時をギュッと閉じ込めて、思い出にしてしまう魔法かもしれません。
 
 
 
オステリア・エノテカ・ダ・サスィーノ (OSTERIA ENOTECA DA SASINO)
青森県弘前市本町56-8
0172-33-8299
11:30〜13:30(LO)
18:00〜21:00(LO)
日曜休
サスィーノ日記