弘前・禅林街

禅林街入口

弘前城の南西に当たる弘前市西茂森には、曹洞宗の寺院ばかりが何と三十三も集まった「禅林街(禅林三十三ヶ寺)」と呼ばれる場所がある。三十三という数字は法華経三十三観音にちなむ*1。同一宗派で造られた寺院街は全国的に見ても珍しく、1952年に国史跡指定を受けている。右は禅林街の入口に当たる「黒門」。

禅林街入口より真っ直ぐ進むと、杉並木のある通りの両側に、いくつもの寺院が連なっている。通りの先に構えるのは長勝寺津軽家累代の菩提寺である。


 
 
 
 
 
2代藩主津軽信枚(のぶひら)が1610年の弘前城築城の頃に領内の主な寺院を一ヶ所に集め、城の南の守りを固めるとともに領内の宗教文化の統一を図った。

*1:京都の三十三間堂の三十三という数も同じ考え方に基づきます。