津軽塗をたのしむ。

津軽塗をたのしむ。

津軽塗をたのしむ。」という津軽塗の展示会が青森市で開催されています。「卵かけご飯の食卓」を津軽塗で楽しんでは? という興味深い提案から始まる展示会です。
津軽塗とは津軽地方に伝わる伝統工芸で、独特の模様と光沢が大変美しいのが特徴です。
下地作りに多数の工程を費やし、色漆を塗り重ねた後も、研いでは塗り、塗っては研ぐを繰り返します。仕上げまでに40数回の工程と2ヶ月余の日数を費やし、気が遠くなるような手間をかけて出来上がるのです。
これだけの手間をかけるので、当然値段も相応に高くなってしまいます。事実上高級品となっている津軽塗は、日常生活で十分に活用されているとは言えず、また県外での知名度も高いとは言えないのが正直なところです。私自身も青森に来て以来、津軽塗に心を奪われ、常に関心はあったのですが、値段が高いので全く手が出せませんでした。
今回の展示を企画運営している「津軽塗サポーターズ倶楽部」は、「生活者の意見・アイデアを反映した津軽塗商品作りの推進と消費者意識の向上を図る」ことをテーマにして活動しています。一言で言えば「津軽塗をもっと身近に、もっと有名にしたい」というところでしょうか。

個人的に気に入ったのが、「モザイクトレー」。多種多様な津軽塗をモザイク状にはめ込んでトレーとして使用します。必要に応じて各パーツを外して、独立して使用することもできるというもの。ちなみに写真のトレーは55,000円です。

津軽塗の箸もたくさん展示されていました。こういう箸で食事をすると、食卓も豪華になりますよ。
 
 

思い切って津軽塗のプレート(コースター)と箸を買ってみました! プレートは、単なる幾何学模様とは異なる不思議な模様に惚れてしまいました。箸も程好い重量感、抑え目な模様と光沢が奥ゆかしい一品です。
 
展示会「津軽塗をたのしむ。」は、「ギャラリー ポ庵」(青森市本町5-7-3、本町教会向かい)にて、12月1日〜8日の11:00〜18:00(最終日は16:00まで)。入場無料で、抹茶と茶菓子のサービスもあります。
お問い合わせは017-781-1067(スタジオ・ナイーブ 石戸谷)まで。