暫定税率期限切れ・一足早く値下げ競争

bluesapphire2008-03-31

まもなくガソリン税暫定税率の期限が切れることになる。青森県では全国よりも早く期限切れを見越した値下げ競争が行われた。(写真は2008年4月1日、青森市荒川にて。先行して値下げしていたので、期限切れ後の混雑はさほど見られず。)
日本経済新聞(2008年3月29日朝刊1面)記事の「ガソリン、値下げ競争早くも激化、青森や静岡、客集めで先手。」より

ガソリンにかかる暫定税率が今月末に期限切れになることを見越し、給油所の値下げ競争が早くも広がっている。据え置いている給油所も多いものの、青森や静岡では一足早く値下げに踏み切る給油所が登場。四月一日からの大幅値下げを宣言する例も増えている。
暫定税率が切れるとガソリンの税負担は一リットルあたり約二十五円軽くなる。給油所は三月に仕入れた課税済み在庫があるうちは値下げしにくいが競争激化でいち早く価格を下げる例が出てきた。
青森県を中心に給油所を運営する柿本石油(青森市)はセルフ方式の二十一店で二十七日からレギュラーガソリンの価格を一リットルあたり十五円値下げして百三十八円にした。周辺で給油所を運営する光洋タクシー(青森市)など数店も追随。一日から客が殺到するのを「少しでも避ける狙い」(柿本石油)といい、値下げ効果で利用客は増えているという。
静岡市で給油所を運営する丸二商会は二十八日、土日のみ実施している四円下げを前倒しで始めた。四月一日以降はさらに十六円下げる。東京都内では買い控えを受け、環状7号沿いの店舗で先週よりも一―二円下げる動きが広がっている。
一日からの大幅値下げを公言する給油所も増えている。石川・富山両県で六店を構えるカナショク(金沢市)は一リットル約二十五円下げる方針を固め、各店で張り紙を始めた。二店舗を持つ覚野石油(大阪府岸和田市)も十四―十八円下げる。

青森県の値下げ競争の火蓋を切ったのは、柿本石油(青森市)。全国的には値下げを見送るガソリンスタンドも多い中、青森県では青森市八戸市を中心として値下げ競争に突入した。景気回復が遅れる青森県では、いまだデフレ圧力が強いようである。経営体力も厳しい中での値下げ競争は、自殺行為にも見えるのだが・・・。
長期ビジョンに立たず財政面への影響も省みず、政治的混乱から暫定税率が期限切れとなることに強い憤りを感じる。
 
参考:ガソリン価格比較サイトgogo.gs
   一時的に青森県のスタンドが安さTOP100に名前を多く連ねた。
   最新の世界中のガソリン価格一覧表 - GIGAZINE
   http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/133.htm
   日本のガソリン価格は世界的に見れば安い。