八戸・かだる・かふぇ

南部せんべいを使った数々の創作料理で話題を集めていた八戸市「かだる・かふぇ」。2008年9月末に開店したばかりのお店でしたが、突然今月25日で閉店することが決まりました。八戸お気に入りスポットの一つだっただけに、本当に残念でなりません。正直これからのお店だと思うのですが・・・。
東奥日報2009年1月17日記事の「八戸「かだる・かふぇ」25日閉店」より

南部せんべいを大胆に取り入れた創作料理を八戸市の中心街で提供しようと二〇〇八年九月末に開店したせんべいサロン「かだる・かふぇ」が、二十五日で閉店する。せんべい汁のほか、せんべいピザ、アイスクリームと組み合わせたデザートなどのユニークさも高い評価を得ていたが、採算ライン越えは難しく、中心街の通行量の落ち込みも逆風になった。関係者は無念の表情だが、南部せんべいを全国ブランド化する希望のともしびは消すまいと、他店から求められればメニューのレシピを引き継ぐことも考えるという。

昨年末に訪問した時の様子をご紹介します。

「かだる・かふぇ」は、八戸市中心部の三日町、さくらの百貨店の向かいという一等地にあります。立地が一等地過ぎたのでしょうか。「まちおこしサロン」というネーミングからは想像が付かないくらい、オシャレなお店です。

店内は白い壁に、白いテーブル、白いイスが並び、白の統一感でとても明るい雰囲気です。ビックリするくらい広い店内ですが、お客さんは少なかったように思います。店員さんの接客も良かったです。

「せんべいピザ」(630円)は、ごませんべいに季節の野菜をたっぷり載せて焼き上げたもの。ズッキーニ、パプリカまで載せた本格派。酸味が心地良いピザソースで、南部せんべいの美味しさを新発見です。

「B-1の味八戸せんべい汁」(520円、ミニサイズ370円)は、南部せんべいを使った料理のナンバーワン。おつゆが染みたせんべいは、お餅のようで大変美味しいです。野菜もいっぱい取れるヘルシーな料理。真っ白い器に盛り付けて、カフェランチのように頂く「せんべい汁」はとてもオシャレ。
こんなに美味しいのに、「せんべい汁」を知らない青森県民はまだまだとても多いです。知名度アップに向けて「かだる・かふぇ」に期待をしていました。

「ゴマせんべい食べ比べ」。ゴマせんべいにも様々な種類があるそうで、食べ比べができるという面白さ。
南部せんべいを使ったメニューは極めて豊富で、こんなに創作できるものだと仰天しました。「かだるのパスタ」は、せんべいのみみをアルデンテに茹で上げて、ミートソース、ジェノベーゼカルボナーラのソースで食べる料理。
「かだろーる」は、タコス風せんべい生地にトッピング(ウインナー、ボイルエビ、サバ缶オリーブ漬けなど)とソース(ジェノベーゼサルサ、カレーなど)をはさんで、クルクルと巻いた料理。
まだまだメニューはいっぱいあって、柔らかいてんぽせんべいとパリッとしたせんべいを使った「わんつかパフェ」、せんべいがパン粉の代わりになった「チキンかつ」、「トシエさん&アキヒロくんが考えたせんべいラザニア」、「Yukoさんのつまめるカナッペ」などなど、オシャレで美味しそうなメニューばかりでした。時間をかけて全メニューを制覇したかったです・・・。
まだ間に合います! 閉店を撤回して下さい・・・(><)
 

八戸まちおこし せんべいサロン
かだる・かふぇ Kadaru Kafe
青森県八戸市三日町18
0178-38-8020
11:00〜19:00 (18:30LO)
月曜休