ヘンな500円玉?

財布の中をふと見ると見慣れぬ500円玉が一枚・・・。一時流行った変造コインかと疑いましたが、どうやら違いました。
「地方自治法施行60周年記念貨幣」が2008年12月10日より発行されたのでした。皆さん、ご存知でしたか?

500円バイカラー・クラッド貨幣・裏面
(豆知識:戦後の貨幣は年号が入っている方が裏面とされています。)
地方自治法施行60周年を契機に2008年7月から2016年度前半までの約8年間にわたり、47都道府県それぞれの美しい風物や重要なイベントなどを織り込む形で、500円バイカラー・クラッド貨と1000円銀貨(プレミアム貨幣)が発行されます。2008年度に北海道、京都府島根県が発行され、2009年度は長野県、新潟県が発行されます。
日本における記念貨幣の発行は、1964年の東京オリンピックより2008年6月の日本ブラジル交流年まで、29テーマ・52種類の記念貨幣が発行されています。今回の記念貨幣は、47都道府県について2種類ずつとなることから94貨種となり、これまでの記念貨幣の種類を上回る貨幣が発行されることになります。これは日本の貨幣の歴史上、最大のイベントかもしれません。それにしては静かな門出です・・・。

500円バイカラー・クラッド貨幣・表面
京都府源氏物語絵巻・205万枚発行)
500円記念貨幣は、日本で初めての「バイカラー・クラッド貨幣」。内側と外側で異なる金属を組み合わせた硬貨です。異なる種類の金属板をサンドイッチ状に挟み込む「クラッド」技術でできた円板に、それとは異なる金属でできたリングの中にはめ合わせる「バイカラー」技術を組み合わせています。先進国では1ユーロ、2ユーロの硬貨でのみ採用されています。
500円記念貨幣の素材はニッケル黄銅、白銅、銅で、品位は銅75%、亜鉛12.5%、ニッケル12.5%。量目7.1グラム、直径26.5ミリメートル。異形斜めギザ、潜像などが施されています。ちなみに、500円記念貨幣は通常の500円玉と同様に通用し、1000円銀貨は6000円で販売されました(2008年度分)が、1000円の貨幣として通用します。
今後、このヘンな500円玉はよく見かけるのかもしれません。