弘前・ポルトブラン
青森県弘前市で展開されている「洋館とフランス料理の街 ひろさき」キャンペーン。パンフレット(PDFファイル)で紹介されているお店のうち、「ソースにこだわる正統派フレンチ」という「ポルトブラン(La Porte Blanche)」を訪問してきました。店名の「ポルトブラン」はオーナーシェフ白戸さんの苗字をフランス語に訳したものです。
フランス料理はソースが命と言われます。シェフが渡仏修行で腕を磨いたというソースは、基本に忠実な正統派。その味わいの深さに思わず唸ります。
入口は小さなガラスの扉を開けて階段を上り、2階のレストランに入る構造です。大学病院の目の前という立地ながら、入口が目立たないので、ちょっとした隠れ家っぽい雰囲気も兼ね備えたお店です。ちなみに、近くには有名なイタリアンの「ダ・サスィーノ」があります。
店内はクリーム色を基調として明るい雰囲気。テーブルとテーブルの間に大きな余裕があるので、ゆったりと料理を楽しむことができます。
ディナーは、2,600円と3,675円のプリフィックスコース(一覧から料理を選ぶコース)、5250円のおまかせコース(オススメ料理が複数盛り付けられるコース)があります。アラカルト(一品料理)で注文することもできます。
今回は自由に魚料理と肉料理を選ぶ3,675円のコースを選んでみました。
オードブル:ホタテのサーモン巻きと桜姫鶏(津軽鶏)のロール香草風味。青森の食材をオードブルから美味しく魅せられます。手前は、ホタテとクリームチーズを混ぜたものをサーモンで巻いたもの。周りに配置されたソースとともに頂きます。奥には桜姫鶏をロール状に巻いた料理。さっぱりとしながらも旨みのある桜姫鶏を香草の風味とともに味わいます。
スープ:魚のスープ
魚の出汁であるフュメ・ド・ポワソンをクリームで整えたスープ。フノリのザクザクした食感が面白い。ふわりとサフランの香りが鼻をくすぐります。
魚料理:平目のムール貝添えサフランソース
優しい味わいの平目を蒸し上げて、たっぷりのソースで頂きます。平目の上には、ちょっと大胆な盛り付けのムール貝。ズッキーニなどの彩り豊かな野菜の配置も素敵です。魚介の風味がしっかり堪能できるサフランソースとともに。
国産牛ホホ肉のシードル煮
国産牛ホホ肉をシードルでトロトロに煮込んだ料理。口に含むとトロ〜リと溶けて消えてしまうほどの柔らかさ。優しい舌触りの後には、旨みだけが舌に残ります。思わず絶句するほどの美味しさです。枝豆、大根、ニンジンを小さく丸く並べて、彩りの面白さや可愛らしさも楽しみます。
友人は「奥入瀬ガーリックポークのリンゴジュース煮」という、いかにも青森な料理を注文しましたが、こちらもポークがトロトロに煮込まれて素晴らしい料理でした(写真はありません)。
デザートは、ココナツのパウンドケーキ、カラメルのアイスクリーム、キウイのソルベ。どちらも素材の美味しさそのままに、さっぱりとした甘さで頂きます。
手が込んだ料理の数々をリーズナブルに楽しむことができる隠れ家のようなフランス料理店でした。こちらのレビューも詳しいので、是非参考にしてみて下さい。
ポルトブラン
0172-33-5087
青森県弘前市本町44-1
11:30〜14:30(LO)
17:00〜21:00(LO)
日曜休