八戸・八食市場寿司
青森県八戸市にある食の殿堂「八食センター」には、青森県内外から多種多様な魚介が集まります。八食センターといえば「七輪村」があまりに素晴らしいですが、負けず劣らず素晴らしいのが、今回紹介する「八食市場寿司」。回転寿司ながら味は極めて本格派。少し値は張りますが、市場に集まる旬の新鮮魚介をくまなく味わえます。以下に紹介する寿司は、ウニを除いてすべて「地物」です。
トラフグ(2カン500円)
弾力ある食感の奥にある芳醇な旨みが堪らないトラフグ。フグ料理の中でも最高級の品種です。
↑トラフグの体の背面と腹面には小さなトゲがある。体の背側は暗青色で小さな黒斑が散在し、腹側は白い。胸びれ後方の体側に白く縁どられた大きな黒紋がある。
アブラメ(アイナメ)(2カン250円)
アブラメは、全国的にはアイナメの名前で知られます。小骨が多い魚ですが、丁寧に小骨を取れば大変美味しい。淡いピンク色をした身はムチムチとした弾力も楽しめました。
↑アブラメ(アイナメ)は、背面いっぱいに広がる背びれと、大きく丸い胸びれが特徴。体色は生息地の環境により黄色、茶褐色、暗緑色、灰色など変化に富む。
サガ(オオサガ)(2カン400円)
サガ(オオサガ)は、コウジンメヌケ、オオメヌケ、メヌケ、メヌキなどの名前でも知られるフサカサゴ科の魚。極めて長寿の魚として知られています。
プリプリとした食感と上品な味わいを楽しみます。
↑サガ(オオサガ)の体は長卵形で、上顎より突出した下顎の先端にあるこぶ状の突起が特徴。分布水深は200〜1300mで特に水深400〜800mに多く生息。深い海に棲むため、地上に運ぶ段階で水圧差から目が飛び出すことから、メヌケと呼ばれる。成長は遅く成魚に達するまで10年以上を要し、寿命は90〜100歳にもなる長寿魚。
ムラサキウニ(左)とバフンウニ(右)のセット(500円)
豪華!ムラサキウニとバフンウニの食べ比べセット。どちらも絶妙な甘さを舌に残して消えていきます。青森にいると食べる機会が多いのは甘みの強いムラサキウニですが、バフンウニも濃厚な味わいで美味でした。(地物の生ウニは、既に終わっていると思います。)
青森の究極の地物と言えば、大間産ホンマグロ(クロマグロ)。
ホンマグロ(クロマグロ)はマグロ属の中で最も大きく、紡錘形の体は全長3m、体重700kgにも達する。肉食性で、海中を遊泳するほかの魚や甲殻類などを捕食し成長する。流れの速い津軽海峡で鍛えられたホンマグロは、最高級ランクのマグロとして知られる。
大間産ホンマグロの赤身(2カン600円)
大間産ホンマグロは嫌なマグロ臭さがなく、見事な味わい。舌に乗せた瞬間から、喜びが込み上げてきます。
大間産ホンマグロのカマトロ(1カン1,500円)
最高級牛肉のように美しい刺しが入った「大間産ホンマグロのカマトロ」。溜め息が出るほど美しいです。少し醤油に付けただけで、醤油にカマトロの脂が浮きます。恐る恐る口に運ぶと、口に入った瞬間に上品で芳醇なカマトロの脂が溶けていきます。あまりの存在感の大きさにしばし言葉を失います。
500円皿が3枚重なった状態でコンベアを回る神々しさ。1カンで1,500円は、さすがに皿を持つ手も震えます。回転寿司で1カン1,500円、ここでしか見たことがありません。
大間産ホンマグロの大トロ(1カン800円)
大トロも上品な美しさを見せます。きめが細かいのに大胆な刺しが入っています。カマトロに続き、口の中に美味しい脂を残して消えていきます。
食の殿堂にふさわしいダイナミックな回転寿司。ちょっと贅沢に行きたい時に是非どうぞ。
八食市場寿司 (HP)
八戸市河原木字神才22-2 八食センター厨スタジアム内
0178-21-1844
10:00〜21:00
不定休