弘前・福や銀次郎

予約を取るのも難しいという難攻不落の居酒屋「福や銀次郎」。行き当たりばったりの直前予約にもかかわらず、幸運にも入店することができました。華麗なるパンヲタことぱこさんの記事(2011/01/05)に内容がカブっています(写真も拝借しました)が、きっと偶然です(笑)
黒をベースにしたシックな内装に白いクッションを配置して、スタイリッシュでモダンな雰囲気が漂います。炭火焼のお店の概念を覆すくらいオッシャレ〜な創作料理系の居酒屋です。

お通しはカブとカニの煮物。柔らかくて甘いカブも王道の旨みを誇るカニも、ともに北国の味覚。青森らしからぬ優しい味わいのお出汁で炊かれています。遠路はるばる北国に来たことを改めて感じました。

カマンベールチーズフライは、「銀次郎」名物にしても良いのではと思うほど激ウマな逸品。
糸状の麺のような衣は、春巻きの皮を薄く切ったものだそうです。カダイフと呼ばれるものかな。元はトルコ料理のお菓子であったものが、フランス料理に取り入れられカダイフ包み料理や装飾として使用されています。熱を加えたカマンベールはトロトロで、微妙に焦げたような香ばしさも。ハチミツを敷いてチーズフライを供する辺り、ただならぬ技を感じます…。ハチミツの甘みとチーズの味わいは、もはや何も言えないハーモニー(実際、会話がなくなったような…笑)。さらにパルメザンチーズを振りかけるなんて! これはもう事件です!

生ハムとアボカドのトルティーヤサラダ
絶妙な味わいを奏でる生ハムとアボカド(アボガドではないよ)をシーザーサラダ風に仕立ててあります。ホウレン草で色を付けたトルティーヤでクルンと巻けば、美味しさをまるごと包んで文字通り丸く収まります。

赤魚粕漬け炭火焼
炭火でじっくり焼かれた赤魚の粕漬け。赤魚の濃厚な脂は、酒粕というワンクッションを置くことで、マイルドになりグッと旨みが引き立ちます。これでお酒が進まない訳がない。


自家製生つくね 月見
生つくねと言っても、きちんと炭火で焼かれています。そこはかとなく旨いつくねに、親子の再会と呼ぶにはあまりに残酷な卵黄が登場。人間とは罪深い生き物なのです。ありがたく頂きます頂きます。

うに玉土鍋めし
まばゆい黄金色に輝くは、締めにふさわしい「うに玉土鍋めし」。土鍋で炊かれたご飯の美味しさは言わずもがな。ウニの甘さと玉子のマイルドな味わいが絶妙です。ここにアツアツの優しいお出汁を注ぎ入れると、えも言われぬ美味しさに思わず昇天………。ファー(救いの音)
どれもこれもオシャレで美味しい! 難攻不落の人気店であることに心の底から納得です。
 

炭火焼 サカナ 土鍋めし 福や銀次郎
青森県弘前市新鍛冶町63
0172-35-9501
17:00〜24:00 (LO23:00)(DrinkLO23:30)
日曜休