八戸・カーサ・デル・チーボ

食材王国・青森の魅力を存分に味わうなら、素材の魅力をストレートに引き出すイタリア料理はいかがでしょうか。今回紹介するのは八戸市にあるイタリア料理店「カーサ・デル・チーボ(Casa del cibo)」ジャミンさんの記事(2011/06/08)を拝見し、いても立ってもいられず、八戸に緊急訪問したお店です。訪問時期が近かったため、ジャミンさんと料理内容がいろいろカブっています。

店名が「食べ物の家」を意味するように、地元八戸の新鮮な魚介、安全で美味しい有機野菜、シェフ自ら作った自家製パン、手打ちパスタなど、文字通り多種多彩な食べ物で出迎えてくれます。お店は明るくスタイリッシュな雰囲気で、ランチタイムはとても賑わっていました。事前の予約をお勧めします。
色彩感覚にあふれた料理の数々に心も踊ります。「見て食べて楽しむ絵画」のような美しい料理を楽しむことができます。

漁師「勝丸」さん活タコの冷しゃぶとそのテリーナ 黒オリーブと手作りドライトマトソース
活タコを生のままと茹でてテリーヌにしたものの両方で味わえるという嬉しい前菜。プリプリとした弾力と噛むほどに染み出すタコの旨さが堪りません。タコ界の第一人者、タゴカッチャのジャミンさんも大絶賛です。

鮮魚のカルパッチョ 広島県産大長レモンの香り
お刺身を洋風スタイルで、広島産の大長レモン、オリーブ、ドライトマトのソースとともに。レモンの爽やかな酸味がキュッと鮮魚の旨さを引き締めます。

自家製パン。外はカリッ、中はモチッとしていて、噛むごとに小麦の旨みが口に広がります。かなり美味しいパンです。

幅広パスタ タリアテッレ カチョエペペ、パルマ産長期熟成生ハム“フェラリーニ”のせ
バターとチーズでシンプルに和えて、上から生ハムをのせたパスタ。バターとチーズでミルキーミルキーしているところに、塩加減も絶妙な生ハムの奥深い旨さが加わって、まさに悶絶必至の絶品。一口食べるごとに唸りました(笑)

イカスミを練り込んだ黒いタリオリーニ 活毛蟹とイタリア産カラスミ“ボッタルガ ムッジーネ”
イカ墨を練り込んだ細い手打ちパスタは、程好い弾力とスルスルとした喉越しが魅力的。活きてるうちに茹でられた毛蟹は旨みの幅が広く、黄金に輝くイタリア産カラスミが旨みに奥行きをプラスします。

ガーリックポークと白いんげん豆のトスカーナ煮込み
にんにくを食べて育ったガーリックポークと白いんげん豆を伝統的なトマト煮込みで頂きます。柔らかく煮込まれたポークは口の中でホロホロと崩れ、白いんげん豆が味にアクセントを与えます。

真空調理した桜姫鶏のアッロースト
低温で真空調理しているため、桜姫鶏の旨みを逃すことなく、皮はパリッと肉はしっとりと仕上がっています。付け合せの野菜がどれも美味しくて印象的でした。


(左)木苺(ラズベリー)とリコッタチーズのムース
(右)パンナコッタ キャラメルジェラート添え
デザートも細部まで手が込んでいて、最後の最後まで楽しませて頂きました。ジャミンさんとご一緒した訳ではないのですが、デザートに至るまで、よくカブっています(笑)
 

カーサ・デル・チーボ Casa del cibo (HP)
青森県八戸市湊高台1-19-6
0178-20-9646
11:30〜13:30(LO)
18:00〜20:30(LO)
日曜、第2月曜休