下北共和国首都(?)むつ市

来(か)さまい(=いらっしゃい)、下北共和国。下北半島の観光地でよく見られるキャッチコピーであるが、下北半島をうまく表現している。確かに下北半島は一つの国のようだった。
むつ市はまさに下北共和国の首都(私の勝手な解釈です)。海上自衛隊、同航空隊があり、県の合同庁舎、簡易裁判所もあるので、国防、司法、立法*1、行政に関するすべての機関が揃っている。元々港町として栄えているので、進取の気質に満ちているようだ。他の町村にない都市機能を備えているところも首都らしい。


下北半島は「まさかり」の形をしていて柄の部分で本土とつながっているが、まあまあの距離があるため橋が架かった大きな島のようでもある。海に囲まれた山といった地形なので、海の幸も山の幸も豊富である。こういう土地柄だから料理が美味しい。この点はもっと宣伝してもいいと思います。

海上交通が主だった江戸時代には下北に点在する各港町は随分栄えただろうと想像できた。これが陸上交通が主となり、製造業等を中心とした経済至上主義の目で見てしまうと、むつ市は弱小地方都市になってしまう。田名部(たなぶ)などの下北交通線路跡などを見ると、一抹の寂しさを感じずにはいられない。むつ市HPトップで企業誘致情報を載せている点も非常に寂しく見える。かなりの一等地を優遇しています、どうです企業さ〜ん。

郷土料理も存分に楽しめるむつ市は下北観光の拠点にピッタリです。まさかりのくびれた部分に位置しているので、津軽海峡陸奥湾も近いのも大きな魅力です。むつ市はかなり好きになりました。

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*1:市議会による市条例程度ですが。