手打ち蕎麦 青森鞍馬

天盛り蕎麦

青森駅の近くでひっそりと営業する蕎麦の名店「青森鞍馬」。店内は和風ながらもモダンな内装。夜に来店すれば照明を落とした店内で、大人の夜を演出することもできそうだ。店の口上によれば、石抜き、磨き、粒揃え、皮むきを経て、石臼にて製粉まで一貫して自家内で作業し、出来上がった蕎麦粉は、つなぎなしの水回しでまとめているとのこと。口上を読むだけで期待で気持ちが盛り上がってくる。
席に置いてある「亭主のうん蓄」が実に丁寧で興味深い。蕎麦の食べ方はまず2〜3本蕎麦を取り、何も付けずにそのまま食べて蕎麦の甘みと香りと楽しむ。箸に少し付けてつゆの辛さを確かめ、つゆの付け具合を加減する。わさびは生わさびなので蕎麦にそのままつけると良い。なるほど。
蕎麦屋の定番「天盛り蕎麦」(1,400円)を注文。ご自慢の十割蕎麦は、ありがちなパサパサ感は全くなく、しっとりとして美味しい。箸で持ち上げるとフワリとしているが、口に運ぶと蕎麦の風味が広がりを見せる。
つゆは甘く過ぎず辛すぎず風味豊かで、蕎麦との相性も抜群だ。とりわけ素晴らしいのが海老天。蕎麦屋では珍しいクルマエビだそうで、太くてプリプリで味がしっかりした海老天を楽しむことができる。この海老天目当てに「天盛り蕎麦」を頼むべきではないかと思うほどだ。
蕎麦に天ぷらに夢中になって、夢のようなひと時を楽しむことができる。場所も良く探さないと見失いがちで、隠れ家っぽいところも何ともオシャレ。西荻窪、新座にも鞍馬の名を冠した蕎麦屋があるという。

手打ち蕎麦 青森鞍馬

青森市浜館2丁目11-34 (Google Map
017-743-8115
11:00〜15:00 17:00〜20:00(19:40LO)
但し、蕎麦がなくなり次第終了
水曜休(祝日は営業し翌日休業)