印度りんご

印度りんご

「印度りんご」をご存知ですか?昭和20〜30年代にリンゴといえば、「国光」と「紅玉」の2大品種が圧倒的な地位を占めていました。そんな時代にあって「印度」という名前のリンゴは贈答用の高級リンゴとして扱われていました。
酸味がほとんどなく甘みのある「印度」は、甘いものが珍しい時代には貴重な存在でした。貯蔵がきいて長距離輸送に耐えられるので、贈答に向いていたのでしょう。「印度りんご」の詳しい説明をこちらで見ることができます。
「印度」の名前は南アジアのインドとは関係なく、この品種がインディアナ州からやってきたからとか、紹介したジョン・イング氏の名前から付けたとか、様々な説があるそうです。
今では「印度」は「国光」と並んで、滅多に見かけない珍しい品種となりました。そんな懐かしのリンゴである「印度」を道の駅なみおか・アップルヒルのJAフルーツショップで発見しました。何と1個120円の破格。聞けば600軒ある浪岡のリンゴ農家のうち、「印度」を栽培している農家はわずかに1軒。大変貴重なリンゴです!

「印度」の特徴はそのデコデコした形。ジャガイモのように歪んだ形をしています。真ん丸なリンゴが主流となった今となっては少し違和感もありますが、どこか温かみのある形にも感じられます。
早速食べてみたところ、「印度」は酸味がほとんどなく、優しい甘さがありました。シャクシャクとして水分が少ないですが、強い芳香があります。昔はこういうリンゴが「甘い」と歓迎されていたのですね。このリンゴを食べた後で、「ふじ」を食べると酸味が効いた鋭い甘さに驚きます。
「昭和」が香る昔懐かしのリンゴでした。
 
道の駅なみおか・アップルヒル
青森市浪岡大字女鹿沢字野尻2-3
フリーダイヤル 0120-62-1176