大鰐温泉・南津軽 錦水(3)

南津軽錦水・水菓子と甘味と

豪華さと優雅さを兼ね備えた大鰐温泉「料亭旅館 南津軽 錦水」より、料理を引き続き紹介していきます。夕食の懐石料理を紹介する最終回です。
『錦水夢見月膳』 和の心四季艶やかにおもてなし 平成二十年弥生
料理長 五十嵐専一
 

「焼物 本鱒照り焼き」
マスを甘辛い照り焼きでこんがりと焼いてあります。焼き筍の青い香りが春の到来を告げるかのようです。添えられた杏が甘酸っぱくて口直しになります。

「煮物 雲子残雪揚げ」
白子をメレンゲで包んで揚げた一品。ふわっとしたメレンゲの中から、トローリと白子がこぼれ落ちます。上品な出し汁をいっぱい吸って、とても美味しく仕上がっています。料理のレベルの高さを思い知らされる一品です。

「酢物 蟹三つ葉和え」
カニの身に三つ葉や青森名産の食用菊を和えた酢の物。ホッと落ち着く一品です。

「食事 筍釜炊き御飯」「止椀 赤味噌仕立て」「香の物 里漬け」
食事をしている脇で釜で炊かれたご飯は、柔らかな筍がたくさん入っていました。具材が筍だけと大変シンプルなのですが、優しい味わいのお出汁と筍の青々とした風味が絶妙です。青森自慢の「つがるロマン」を使って、さりげなく青森をアピール。底にできた「おこげ」が堪らないですね。

「水菓子 苺ムース」「甘味 大鰐名産あじゃら餅」(冒頭の写真参照)
三月といえば苺がいよいよ美味しくなる季節。甘酸っぱい苺を優しいムースとともに頂きます。「あじゃら餅」の優しい甘さも後を引く美味しさでした。
夕食の「錦水夢見月膳」は以上にて終了。名前のごとく夢を見ているかのような饗宴でした。
(つづく)(おわり)
 
料亭旅館 南津軽 錦水
青森県南津軽郡大鰐町字上牡丹森36-1
0172-47-5800
 
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