竹浪比呂央・少路和伸 二人展
昨日(2008年8月31日)、青森駅ラビナで開催されていた「竹浪比呂央・少路和伸 二人展」(最終日)に出かけてきました。ひょんなことから「飲んべえ姉さん」のayaiwaさんに案内して頂く運びとなり、竹浪比呂央先生とのツーショット写真まで撮って頂きました。いい思い出がまた一つ増えました。ayaiwaさん、竹浪先生、どうもありがとうございます。
竹浪比呂央先生は大変有名なねぶた師で、数多くの受賞作品を残されている「天才ねぶた師」です。気さくなお人柄からは想像ができないほど、豊かな「ねぶたの世界」を展開されています。
当ブログ記事(2005/08/02)にあるように、竹浪比呂央先生作の「小川原湖伝説 道忠幻生」(青森菱友会)は、初めて「青森ねぶた」を見て大変感動した作品です。
最も印象深いねぶたなのですが、その構想図案に当たる「ねぶた原画」の実物を見ることができました。
こちらは、2005年当時に撮影した「ねぶた」の写真。当時の感動が思い出されて、何だかとても懐かしいです。3年の月日を越えて、製作者とお会いできるというのも不思議なご縁だと思います。
「雲」をモチーフに様々な作品を残されている少路和伸先生もまた「天才」に属する画家です。この上なく広い空を描くスタイルを確立されています。放浪旅行の途中に、この青森で偶然竹浪先生と出会い、意気投合するようになったそうです。今ではアトリエも青森に移されています。
写真を少しかじると分かるのですが、少路先生が描くように空を撮影することはできません。上空に行くほど広がるような景色は、広角レンズ(撮影範囲の広いレンズ)を使っても表現できないと思います。カメラで再現できないような空だからこそ、考えられないような広がりを見せています。
こちらの作品はモノトーンに描かれています。細部まで書き込まれた絵に思わず溜め息が出ます。
広大な空の下には、チョコチョコと桃太郎、かぐや姫、かさじぞうの登場人物が描かれているものがあります。とてもユーモアのある描き方がされていて、空のリアリティとのギャップがとても楽しい作品です。少路和伸先生のオフィシャルサイトで、その独特な世界をお楽しみ下さい。
人との出会いほど分からないものはないなぁと痛感した一日でした。