藤崎・すし食堂いろは

Sadistic YUKIさんのレポートに衝撃を受け、藤崎町の「すし食堂いろは」で連日開催されている「ねぶた祭り」に参加してきました。
ラッセラーラッセラー! 

看板メニューの「海鮮丼」(2280円)
桶に入りきらないくらいに、様々なネタが豪快に乗せられています! 間違いなく今まで見た中で最も巨大な海鮮丼。数の子、サーモン、タコ、マグロ、白子、甘海老、ツブ貝、コハダ、イクラ、玉子…。数えきれないほどに季節のネタが盛り沢山。あまりの盛りの良さに、見ただけでお腹が膨れます(笑)

タゴカッチャもびっくりの巨大なタコ。どのネタも豪快な大きさに切られていて、食べるというより格闘するという感じです。太鼓のように見える丸いものは、イカの輪切り。新鮮なイカを急速冷凍させたもので、ゴロ(はらわた)まで美味しく頂けます。

マグロも玉子もハンパなく大きいです。ただネタが大きいだけでなく、どれも抜群に美味しいから困ったものです。巨大なネタがてんこ盛りで、その下にはガッツリと寿司飯が横たわっています。思った以上に難攻不落なメニューで、普通の人は一人で食べきれないと思います。旨いネタを暴力的なまでに豪快に食わせる大将の心意気に脱帽です。
ラッセラーラッセラー!

こちらはハネトの皆さん。「お昼の寿司」18貫。
「お昼の寿司」(11〜15時、店内飲食のみ)は12貫で700円。18貫でも破格の1000円!  もはや回転寿司を超える安さですね。
元々は青森市の古川にあったお店ですが、2010年9月に現在地に移動。国道7号線沿い「ねぷたラーメン」の建物の2階にあります。

店内は広々としていて明るく清潔感があります。カウンター席のほか、テーブル席もたくさん用意されています。寿司のほか、海鮮系の各種丼や定食類も豊富に取り揃えられています。
明るくて元気な大将の軽妙なトークにも思わず笑顔がこぼれます。サービス精神にあふれた料理とサービスで、お腹も心も大満足です。さぁ今日も「ねぶた日和」です!
 

すし食堂いろは
青森県南津軽郡藤崎町大字藤崎字村井24番地2階
090-9742-1838
11:00〜24:00
火曜休(祝日営業)

アオリ

まるごと青森さん(2011/12/05)の記事にあるように、青森県生まれのリンゴには「青り」という仮の名前が付けられます。青森のリンゴだから「青り」ですね。
それで思い出した話ですが、韓国では青リンゴのことを「アオリ(아오리)」と呼ぶんですよ。

(画像出典:「“アオリ”んご」が並び始めました! | ソウルナビ
韓国ツウのayaiwaさん、知ってた?(笑)
 
<追記>(2012年2月2日)
ayaiwaさんからメールでコメントを頂きました。
アオリのことは知らなかったそうです。
ふふふ、まだまだ青いな…(笑)

西目屋・CAFE Rural カフェ・ルーラル

まるごと青森さん(2011/10/24)、エリーさん(2011/11/21)、津軽ジェンヌさん(2011/11/24)に続けとばかりに、雪が降りしきる中、西目屋村の「CAFE Rural(カフェ・ルーラル)」を訪問してきました。Sadistic YUKIさん(2010/08/18)は移転前のお店の様子を紹介されています。
「物産センター Beechにしめや」隣の路地を入ると現れる、小さな看板を掲げた民家風の建物が「CAFE Rural」です。店名のRuralは「(良い意味で)田舎」を意味します。

白神山地の象徴・クマゲラが描かれたステンドグラスの扉を開けると、思わず目を見張るような素敵空間が広がります。

民家を改装して作られた店内には、温もりを感じるような木製の家具があり、灯油の香るダルマストーブがあり、こぎん刺しのクッションが置かれ、アンティークな品々が散りばめられています。


テーブルと椅子あるいはソファーの組み合わせがそれぞれに異なる雰囲気を漂わせていて、まるでチャプターが変わるごとにシーンが変わる映画のようです。気分に合わせて、あるいは偶然に任せて、様々な席に着いてみるのも面白いでしょう。

真っ白い壁にソファーが置かれた空間は、アートに溶け込むような気分。

木製の家具や食器は、大鰐町の工房「わにもっこ」のオリジナルだそうです。
空間もオシャレですが、フード&ドリンクもオシャレです。

コーヒーとケーキのセット。訪問した日はベイクドチーズケーキ、レアチーズケーキ、アメリカンアップルパイ、紅茶のシフォンケーキから選ぶことができたので、津軽ジェンヌさんの記事で悩殺されたレアチーズケーキを選んでみました。白神の水を使って丁寧に淹れられたコーヒーは、すっきりとした苦みと後を引くようなコクが魅力の一杯。

美しい扇形を描くレアチーズケーキ。クリームチーズの爽やかな酸味と濃厚な味わいを残しつつも、口の中でスッと溶けていきます。コーヒーが大好きな店主が、コーヒーに合う味わいや口溶けを求め、試行錯誤を繰り返して完成させた逸品です。
西目屋の美しい自然に抱(いだ)かれて、街の喧騒(けんそう)を離れて過ごす贅沢なひと時。時が経つのも忘れて、何もかも忘れて、身も心もリセットしましょう。
今年(2011年)の営業は12月25日まで。来年(2012年)は3月1日にオープン予定。なお、2011年12月6〜7日は臨時休業です。
 

CAFE Rural カフェ・ルーラル
青森県中津軽郡西目屋村田代字神田166-3
0172-85-2213
10:30〜17:00
月曜休
冬期休業あり
 
<謹告>
大変残念ですが、当ブログは近日中に新規コメントの受け付けを終了させて頂きます。記事の更新も終了させる予定でしたが、ブログ仲間のご意見を伺った結果、更新頻度を大幅に減らして気まぐれに記事を更新する予定となりました。ブログそのものを閉鎖することはありません。長い間、お世話になりました。

八戸・カーサ・デル・チーボ

食材王国・青森の魅力を存分に味わうなら、素材の魅力をストレートに引き出すイタリア料理はいかがでしょうか。今回紹介するのは八戸市にあるイタリア料理店「カーサ・デル・チーボ(Casa del cibo)」ジャミンさんの記事(2011/06/08)を拝見し、いても立ってもいられず、八戸に緊急訪問したお店です。訪問時期が近かったため、ジャミンさんと料理内容がいろいろカブっています。

店名が「食べ物の家」を意味するように、地元八戸の新鮮な魚介、安全で美味しい有機野菜、シェフ自ら作った自家製パン、手打ちパスタなど、文字通り多種多彩な食べ物で出迎えてくれます。お店は明るくスタイリッシュな雰囲気で、ランチタイムはとても賑わっていました。事前の予約をお勧めします。
色彩感覚にあふれた料理の数々に心も踊ります。「見て食べて楽しむ絵画」のような美しい料理を楽しむことができます。

漁師「勝丸」さん活タコの冷しゃぶとそのテリーナ 黒オリーブと手作りドライトマトソース
活タコを生のままと茹でてテリーヌにしたものの両方で味わえるという嬉しい前菜。プリプリとした弾力と噛むほどに染み出すタコの旨さが堪りません。タコ界の第一人者、タゴカッチャのジャミンさんも大絶賛です。

鮮魚のカルパッチョ 広島県産大長レモンの香り
お刺身を洋風スタイルで、広島産の大長レモン、オリーブ、ドライトマトのソースとともに。レモンの爽やかな酸味がキュッと鮮魚の旨さを引き締めます。

自家製パン。外はカリッ、中はモチッとしていて、噛むごとに小麦の旨みが口に広がります。かなり美味しいパンです。

幅広パスタ タリアテッレ カチョエペペ、パルマ産長期熟成生ハム“フェラリーニ”のせ
バターとチーズでシンプルに和えて、上から生ハムをのせたパスタ。バターとチーズでミルキーミルキーしているところに、塩加減も絶妙な生ハムの奥深い旨さが加わって、まさに悶絶必至の絶品。一口食べるごとに唸りました(笑)

イカスミを練り込んだ黒いタリオリーニ 活毛蟹とイタリア産カラスミ“ボッタルガ ムッジーネ”
イカ墨を練り込んだ細い手打ちパスタは、程好い弾力とスルスルとした喉越しが魅力的。活きてるうちに茹でられた毛蟹は旨みの幅が広く、黄金に輝くイタリア産カラスミが旨みに奥行きをプラスします。

ガーリックポークと白いんげん豆のトスカーナ煮込み
にんにくを食べて育ったガーリックポークと白いんげん豆を伝統的なトマト煮込みで頂きます。柔らかく煮込まれたポークは口の中でホロホロと崩れ、白いんげん豆が味にアクセントを与えます。

真空調理した桜姫鶏のアッロースト
低温で真空調理しているため、桜姫鶏の旨みを逃すことなく、皮はパリッと肉はしっとりと仕上がっています。付け合せの野菜がどれも美味しくて印象的でした。


(左)木苺(ラズベリー)とリコッタチーズのムース
(右)パンナコッタ キャラメルジェラート添え
デザートも細部まで手が込んでいて、最後の最後まで楽しませて頂きました。ジャミンさんとご一緒した訳ではないのですが、デザートに至るまで、よくカブっています(笑)
 

カーサ・デル・チーボ Casa del cibo (HP)
青森県八戸市湊高台1-19-6
0178-20-9646
11:30〜13:30(LO)
18:00〜20:30(LO)
日曜、第2月曜休

青森・小青島

青森市本町の繁華街にある中華料理店「小青島(ショウ・チンタオ)」。ある日のオフ会の後、ラーメンを食べようという話になり訪問しました。場所柄、深夜まで営業しています。ハルクさんが美味しそうな記事をアップされてます。
ちなみに、店名にある青島(チンタオ、人口760万人)は中国の山東半島に位置する産業軍事都市。ドイツ占領時代より続く「青島(チンタオ)ビール」が有名。第1次世界大戦中と第2次世界大戦中は日本が占領下に置きました。
大勢で訪問したので、さじゃらっと注文した料理をご紹介します。

本格マーボー豆腐(陳麻婆豆腐)。グツグツと音を立てる熱々マーボー豆腐。山椒を効かせたピリ辛の向こうにある旨さが魅力です。

スーラータンメン(酸辣湯麺)。辛みと酸味の絶妙な融合が堪りません。メニューにあると思わず選んでしまいます。

黒ごまタンタン麺(黒胡麻担々麺)。黒ゴマの風味が堪らないピリ辛なタンタン麺。具沢山で食べ応えがあります。

青島ラージャ麺(青島辣醤麺)。「小青島」オススメの青島ラージャ麺は、辛みが効いたあんがたっぷりかかった麺。あんが麺に絡んで美味しいです。

五目かた焼きそば(什錦煎麺)。野菜と海鮮の旨みが効いたあんと絡めて頂く、かた焼きそば。パリパリの麺の食感とあんのとろみが心地良いです。

五目チャーハン(什錦炒飯)。中華料理店必殺の炒飯は、一瞬にして消えました。

中国語会話的ayaiwa女史(右)。うろ覚えの中国語を披露している間に、他のメンバーに料理を食べられてしまい、代金だけ支払った悲劇的女性アルヨ(笑)
 

中国料理 小青島(ショウチンタオ)
青森県青森市本町5-4-20 サンオービル101
017-734-1086
月〜木11:00〜14:00, 17:00〜25:00
金・祝前日11:00〜14:00, 17:00〜26:00
土日祝17:00〜24:00
定休日:土日祝の昼の部

弘前・銀水食堂

青森県の食を語る時に欠かせないのが「食堂」の文化。メニューが豊富で、「早い・安い・旨い」の3拍子が揃っていて、地域の人々に愛されています。青森に来た頃、カレー屋が見当たらず困惑したものですが、青森ではカレーは食堂で提供されるものだったのです。
今回紹介するのは、弘前市の「銀水食堂」。青森の食堂を絵にかいたような素朴なたたずまいです。創業1953(昭和28)年、弘前を代表する食堂ということで、津軽ジェンヌさん(2009/02/15)、さくらさん(2010/04/02)、Sadistic YUKIさん(2011/07/25)が記事にされています。


(左)昭和を感じさせる料理サンプルが渋いです。
(右)外観から判断すると(特に他県人には)正直入りにくい雰囲気なのですが、店内は広々としていて清潔感もあります。

「食堂」と言えば、壁に掲げられたメニューの数々。手元にもメニューはありますが、壁に並ぶ札を眺めながら選ぶワクワク感は、食堂の醍醐味と言えるでしょう。

銀水食堂の定番「中華そば」。少し濁ったようなスープは、煮干や昆布の出汁が良く効いていて、ちょっと甘みのある醤油味が何とも旨いです。

ウェーブのかかった中細麺が、旨みたっぷりのスープを絶妙に絡め取ってくれます。ズズッとすすれば、何とも言えない満足感に包み込まれます。

柔らかなメンマ、トロトロなチャーシュー、ザクザクなネギ。無駄を極限までそぎ落としたようなトッピングは、まさに三位一体。メンマとチャーシューとネギの名において、迷える者たちは銀水食堂の信徒となるのでした。アーメンラーメン(笑)
 

銀水食堂
青森県弘前市新鍛冶町15-2
0172-36-1045
11:00〜19:00
日曜休
紅や駐車場に4台分あり

回顧録・蔦沼の紅葉

古い写真を引っ張り出して、昔を懐かしむシリーズ(2)。2007年10月28日記事の「十和田紅葉・蔦沼」。

見渡す限り、燃えるように赤い木々が広がります。
静かな水面に鏡のように映し出されると、思わず息をのみます。
酸素濃度が高そうな空気を胸いっぱいに吸い込んで、身も心も洗われるような思いでした。