平内町・雷電宮

雷電宮

昨日の記事で紹介したハクチョウ飛来地は、「雷電宮」という神社に面しています。名前が面白いので調べてみたら、先日こういう事件があったようだ。
毎日新聞(Excite)2005年11月9日記事(現在削除)より

<雑記帳>避雷信仰の神社に落雷 青森・平内町の雷電
 ◇9日午前11時半ごろ、青森県平内(ひらない)町の神社「雷電宮」で、社務所近くにある樹齢350年の杉の大木に雷が落ち、杉や社務所の壁を焦がした。
 ◇宮司の男性(55)によると、雷電宮は「雷などの災害を避け、住民を救う」という避雷信仰が名前の由来。約400年の歴史があるという。町内では同日午前10時過ぎごろから雷が落ち始め「近くに落ちたと思ったら、杉の木の上部が燃えていた」という。
 ◇「避雷の神社に雷が落ちては……」と宮司は苦笑。それでも「民家などに落ちるよりは良かった。けが人もなく、不幸中の幸いというか、これも御利益かな」と話していた。【村松洋】

境内に大きな木があるなぁと思っていましたが、まさか雷が落ちていたとは。雷電宮に雷、文字通り神がかり的な事件です。
雷電宮の由緒によると、御祭神は別雷命(わけいかずちのみこと)。五穀豊穣・海上安全豊漁・雷難除去・諸願成就の神様。伝説によると創建は延暦20年(801年)ですが、文禄2年(1593年)に現在地へ奉遷したとのこと。
由緒より。桓武天皇の治世に奥州の夷賊(蝦夷)が謀反を起こしたので、朝廷は坂上田村麻呂に征討を命じた。しかし、蝦夷らは妖術を使って官軍を悩ましたので、坂上田村麻呂は神仏のご加護により平定しようと、多くの社寺を建てた。雷電宮はその一つである。
ハクチョウ(白鳥)は神社の使姫(つかわしめ)として大切にされている。天正年間に七戸氏が戦勝祈願をした際に多数の白鳥が飛来したという伝説が残る。
ちなみに、江戸時代の天下無双の名力士「雷電為右衛門」とは無関係です。

参考:http://www.pref.aomori.jp/culture/aomoriroman/hokuouareac73_74.html
 
<追記>(2012年3月27日)
青森県の雷神社
1 雷電弘前市中別所字雷173

2 別雷神社 八戸市新井田字岩渕34

3 雷電東津軽郡平内町福舘字雷電岸55

4 雷電弘前市(旧中津軽郡相馬村)坂市字亀田106