青森・太宰らうめんと津軽のめしや めぇ・太宰の朝めし

新青森駅構内にある「太宰らうめんと津軽のめしや めぇ」を紹介します。「めぇ」とは津軽弁で「うまい、美味しい」の意味。

新青森駅1階は「お土産・特産品ゾーン」と「飲食ゾーン」に分かれていて、なかなか賑わっています。「めぇ」は飲食ゾーンの一角にあり、黒石のこみせを思わせる造りです。手頃な価格で青森の郷土料理が頂けるお店は青森市内では非常に少なく、このようなお店が新青森駅に誕生したことを大変嬉しく思います。
青森の郷土料理は青森の人には当たり前でも、旅行客には二度と食べられない珍しい食べ物かもしれません。旅行客には存分に青森を満喫してもらって、気持ち良く帰ってもらいましょう。
9:00〜10:00のみ提供される「太宰の朝めし」(1050円)は、津軽の郷土料理を一通り頂くことができるセットメニュー。

個人的にイチオシの郷土料理である「けの汁」も「ホタテ貝焼みそ」も食べられてしまうお得なセットです。

津軽のけの汁(しる)
さいの目に切った野菜山菜をたっぷり入れて味噌で仕立てた津軽を代表する郷土料理。個人的には「津軽のミネストローネ」。「け」は粥(かゆ)が訛った言葉で、コメが貴重だった時代に細かく刻んだ野菜山菜をコメに見立てたことに由来すると言われています。
飽食の時代にあっては、低カロリーで栄養満点なダイエットフードにもなります。見た目が地味なのが難点ですが、しみじみと美味しい逸品です。

ほたての貝焼みそ
ほたての殻を鍋代わりに使い、切ったほたてを味噌仕立てにして玉子でとじたもの。ほたての旨みがギュッと閉じ込められていて、まろやかな玉子との相性も抜群です。いつまでも食べていたい青森郷土料理の筆頭格です。お店によって作り方が様々なので、食べ比べも楽しいです。

若おいのおにぎり
ごはんをにぎり、若生(わかおい)昆布で巻いたもの。昆布が豊富に採れる北国ならではのおにぎり。噛めば噛むほど昆布の旨みが口に広がります。

津軽の日替わり小鉢 (根曲がり竹とミズの煮物)
根曲がり竹もミズも青森名産の山菜。ザクザクとした爽やかな食感も心地良いです。青森でタケノコと言えば根曲がり竹を指します。

梅干しの紫蘇巻
甘めに仕上げられた梅干しを紫蘇(しそ)の葉でくるんだもの。青森で梅干しと言えば、このスタイル。ちょっと甘めなので、小さなスイーツのような雰囲気も漂います。
どれもこれも青森(厳密には津軽)ならではの料理。青森を離れたらなかなか食べられないので、旅行客にはピッタリのメニューです。
「めぇ」では多彩な単品メニューも取り揃えられているので、どの時間に訪ねても郷土色豊かな料理を楽しむことができます。「太宰の昼めし」がまるごと青森さんの記事(2011/01/11)で紹介されています。
 
太宰らうめんと津軽のめしや めぇ
青森県青森市大字石江字高間140-2 新青森駅1階
017-752-6038
9:00〜21:00(LO20:30)
年中無休