ベンセ湿原のニッコウキスゲ

ベンセ湿原

青森もかなり暑くなってきました。春から夏へ移り変わるこの季節、青森県西海岸のベンセ湿原(つがる市)ではニッコウキスゲ(日光黄菅)*1が満開です。
鮮やかな黄色の花は、強い日差しがよく似合います。朝に咲いた花も夕方にはしぼんでしまうので、よく見るとしぼんだ花も多いのですが、この季節は競うように咲き乱れて大変美しいです。時間が経つのも忘れて、花の美しさに見入ってしまいます。青森の冬は厳しいですが、冬の後にはこのように美しい景色が待っているのです。

湿原の中はニッコウキスゲの咲くゾーンがあって、そこに行くと黄色い花のじゅうたんを見ることができます。晴れた日には茂みの間から岩木山の姿も見え、雄大な山を背景にニッコウキスゲの群生を鑑賞することができます。
ベンセ湿原も環境破壊の波にさらされていると聞きます。この湿原の環境をいつまでも大切にしなければいけません。

*1:ニッコウキスゲは、ユリ科多年草ゼンテイカ(禅庭花)が本来の名前。日本の本州などでは高原に普通に見られるが、東北地方や北海道では海岸近くでも見られる。花期は6月上旬から8月上旬。草原・湿原を代表する花で、群生すると山吹色の絨毯のようで美しい。 高さは50cm〜80cm。花茎の先端に数個つぼみをつける。花はラッパ状で、大きさは10cmぐらい。花びらは6枚。朝方に開花すると夕方にはしぼんでしまう一日花。(出典