黒石・松葉堂まつむらの「干梅」

「津軽料理遺産」にも認定されているように、津軽「梅干し」は、梅を紫蘇(しそ)の葉で包む独特スタイル。紫蘇の香りをしっかり味わいながら、少し甘めの梅を頂くので、お漬物と和菓子の両方を楽しむかのようです。

この津軽流の梅干しが雰囲気そのままに和菓子になっていることを、黒石グルメクイーンのあやぼんさんからの情報で初めて知りました。黒石市の「干梅(ほしうめ)」です。
「干梅」を扱う「松葉堂まつむら」は、黒石市中心部、藩政時代のアーケードがそのまま残る「こみせ通り」の一角にあります。
店内に入ると、重厚な総檜作りの「干梅」の看板が真正面にドンと鎮座しています。大正天皇が大正4(1915)年10月23日大演習統監のため黒石町を訪問された際、宮内省御買上の御光栄を賜ったことを記念したものといいます。店内右手には地球儀など様々なアンティークが飾られて、歴史の重みをそのままズシリと感じます。

「干梅」(1個115円)
箱入りは16個入りから。店頭では1個からのばら売りも扱っています。
白あんを求肥(ぎゅうひ)(お餅の一種)で包み、塩漬けした紫蘇の葉で包んで砂糖をかけます。

白あんの優しい甘さと塩漬けの紫蘇の風味の相性はまさに絶妙。シンプルな中に奥ゆかしさがあり、とても上品なお菓子です。城下町・黒石の歴史と伝統を感じさせます。こういう歴史のあるお菓子を探る旅も面白いでしょうね。


松葉堂まつむら
青森県黒石市中町30
0172-52-3574
8:00〜19:00
不定