三沢・古牧温泉青森屋のほっきづけ丼

「十和田バラ焼き」に続き、「三沢ほっき丼」でも、ジャミンさん記事(2010/02/05)にかぶせて紹介しましょう。
数ある「三沢ほっき丼」の中でも最も目を引いたのが、「古牧温泉 青森屋」にある「湯けむり茶屋」の「ほっきづけ丼」。食べに行こうとしていた矢先に、ジャミンさんが記事にされたので、大変ビックリ・・・することはなく、嗜好(思考)が似ているなぁと再確認しました。

「古牧温泉 青森屋」の入口から少し距離があります。広い駐車場に着いたら、車を止めてこちらの建物を目指します。(写真出典:ジャミンさん
入口を入って階段を下りていくと、シアターのように広い空間があり、一角に「湯けむり茶屋」があります。温泉客が湯上りの心地よい香りを漂わせて、ワイワイと活気がある雰囲気。お座敷席とテーブル席が用意されています。

「ほっきづけ丼」(せんべい汁、小鉢、お新香付き、950円)
1,000円を切る価格で、ほっき丼、せんべい汁、小鉢、お新香が並ぶなんてお得感満載。テンションの上がるランチです。

細く切られたほっき貝(ホッキ貝)は、熱を通したものと生の両方を使っています。加熱したものは旨みが閉じ込められており、生のものはザクザクとした食感と磯の香りが堪りません。細かな切れ目を入れて特製ダレに浸けこんでいるので、味がしっかり染みていて、ほっき貝の美味しさを余すところなく堪能することができます。
同じく三沢名物の長芋も細長く切られて、ほっきの下に隠れています。ツルッとした食感がほっき貝と合います。ほっきの周りを取り巻く野沢菜は色合いだけでなく、味わい的にも相性バッチリ。憎い仕事をしているのが、刻まれたガリ(酢漬けのショウガ)。美味しいのだけれど単調になりがちな中に、爽やかなアクセントをもたらして、見事なハーモニーを見せます。

南部名物の「せんべい汁」が付いてくるところも素晴らしい! 鶏の優しいお出汁に、せんべいと野菜を入れた料理。せんべいがお出汁を吸って、食感も味わいも素晴らしいです。

松前漬のような小鉢も付いてきます。数の子とスルメの旨みが堪りませんね。
ほっき丼の完成度もさることながら、せんべい汁まで付けてしまうサービス精神の高さもお見事。勝手な意見ながら、「三沢ほっき丼」の「フラグシップ」(代表)にふさわしい逸品だと思いました。
 
じゃわめぐ広場「湯けむり茶屋」
古牧温泉 青森屋
青森県三沢市古間木山56
0176-51-2121
11:00〜17:00
19:00〜23:00
無休
<参考>
「三沢ほっき丼攻略MAP」
 
郷土食コーディネーターのtakapuさんも指摘されているように、数多くの店がオリジナルの「三沢ほっき丼」を作っているため、「まず、このお店のこの味を食べよう」という「フラッグシップ」(代表店)が分かりづらいです。これでは、食べに行こうという動機を削いでしまいます。
この意味で、ジャミンさんtakapuさんの関心を引いた、「古牧温泉 青森屋」内「湯けむり茶屋」の「ほっきづけ丼」は一歩抜きん出ている感があります。
三沢市役所、三沢市ほっき料理会が配布している「三沢ほっき丼 グルメマップ」。三沢市商工会特別企画として、スタンプラリーが行われているのですが、スタンプを10個集めるというのは、あまりに厳しいハードルのような気がします。景品の無料お食事券がなくなり次第終了とのことですが、なくなった場合に三沢市商工会ホームページでお知らせと言いながら、ホームページのアドレスが「マップ」に記載されていません。さらには、ホームページは工事中みたいで、ほっき丼のことには全く触れず。この足並みの悪さは何なのでしょう。