タバコの葉

青森県おいらせ町を車で走っている時、太陽の光をいっぱいに浴びた大きな葉が風に揺れるのを見かけました。近付いてみると、身の丈以上の高さがあり、葉の大きさは顔が隠れてしまうほど。実は、これがタバコの葉なのです。

タバコ(バーレー21)
タバコの近くに設置された標識から「バーレー21」という品種と分かりました。タバコの葉は大きく分けて3種類があり、在来種、黄色種、バーレー種に分けられます。
在来種は現在数品種で小面積の栽培となっています。黄色種はバージニアブレンドと呼ばれるタイプの製品になり、タバコの味や香りの主体となります。バーレー種は、アメリカン・ブレンドと呼ばれるタイプの製品になり、香料を吸着保持してタバコのブランドイメージを作り出す重要な役割を担います。(出典:wikipedia-タバコ















種  類 品  種 主 産 地
在来種 第2在来種 松 川 福島県
第3在来種 だるま 栃木県、茨城県
第5在来種 遠州 茨城県熊本県
バーレー種 第1

バーレー種
バーレー21 青森県岩手県
たいへい 秋田県福島県
JT-バーレー16 秋田県
第2

バーレー種
みちのく1号 岩手県宮城県山形県新潟県、長野県
みちのく2号
黄色種 第1黄色種 コーカー319 愛知県、高知県大分県熊本県、宮崎県、鹿児島県
JT-黄色70
バージニア115 鳥取県香川県佐賀県長崎県
第2黄色種 エムシー1号
新潟県、石川県、鳥取県島根県岡山県山口県徳島県愛媛県
JT-黄色69
沖縄2号
鹿児島県、沖縄県
第3黄色種 ブライトエロー4号 長崎県熊本県、鹿児島県
第4黄色種 つくば1号
栃木県、茨城県、千葉県
つくば2号
図表出典:葉たばこ栽培品種
黄色種は新潟県から沖縄県まで広く栽培されているのに対し、バーレー種は青森県から福島県にかけて東北地方で栽培されています。

戸別所得補償制度の導入、たばこ税の値上げなど、たばこ栽培を行う農家の経営環境は大きく変化していくと予想されます。コメだけに注目するのではなく、幅広い視点から日本の農業を考える時期を迎えています。