青森中央大橋

青森中央大橋

青森市中心部と青森空港を結ぶ幹線道路の途中に、青森中央大橋という橋があります。JRの多数の線路を越える大変画期的な橋ですが、100円という微妙な通行料を徴収するために、多くの車が別の道路を選択して回避しています。交通量も微妙なので、徴収員の給料すら回収できていないのではと疑ってしまいます。
計画では2006年4月に無料化するらしいのですが、建設費の回収ができていないため有料継続との話もあります。(どうやら有料化継続らしいのですが、良く分かりません。)


これは、スッパリと無料化すべきです。公共施設は使うことではじめて便益が発生します。微力でも経済活動が活性化するならば青森経済にはプラスです。建設費の問題は県の税収などから補填するのが理想的です。(そんな簡単にはいかないでしょうが。)
元々代替施設があるものに料金をかけたこと自体が失敗の原因です。別の形で建設費の捻出を検討すべきでした。はるかに立派なのに無料である青森ベイブリッジとのバランスも悪すぎます。

東奥日報2005/02/19記事より

三村知事は「有料道路の建設費は利用料金で償還すべきであり、ただちに県民全体で負担するということにならない」との考え方を示した。その上で延長検討の根拠として、近年の単年度収支が黒字で推移していることなどを挙げた。

経済効果が青森市全体に波及するのに、なぜ利用料金で償還すべきなのでしょうか。受益者負担の原則は分かりますが、現状では橋の利用率が低すぎてオブジェになっています。広く薄い経済効果に応じて、税金を償還財源に用いるべきではないでしょうか。
東奥日報2005/03/10記事より、県の試算では橋の経済効果は次のとおり。

市全域でみた経済効果は(1)時間短縮効果が245億円(2)ガソリン代などの走行経費削減効果が24億円(3)交通事故減少効果が11億円という。

無料化によってこれだけの経済厚生が増加するならば、税金で費用負担しても経済厚生はプラスでしょう。有料継続が決定しているのなら何を言っても仕方がないですが、ベイブリッジとのバランスの悪さを何らかの形で説明してもらいたいところです。