十和田の名店・ブラスリーMASUDA （２）

青森県十和田市で見つけたフランス料理の名店「ブラスリーMASUDA」のレポートの続きです（前回のレポート）。
お魚料理がやってきました。

左手より、テクビイカ（ジンドウイカ）のワイン蒸し、アブラメ（アイナメ）のポワレ、イワシの香草パン粉焼き。何と３種類の料理が一斉に会しています。テクビイカは青森周辺で獲れる小さなイカ。柔らかな歯ごたえとイカ特有の風味に、赤ワインの酸味が絶妙な組み合わせ。ワインが進みそうな一品です。
アブラメ（アイナメ）のポワレは塩加減が絶妙で、大変美味しかったです。魚のお出汁が良く出ているソースがかけられています。添えられたバジルペーストの相性も格別。
イワシの香草パン粉焼きも味付けが絶妙。骨ごとバリバリいけそうなイワシに、たっぷりの香草パン粉をまぶしてあります。イワシの旨みと香草の香りが見事な調和を見せます。
添えられたハーブのサラダが非常に素晴らしい。小さな花がいくつも入っていて、春らしい雰囲気がよく出ています。今まで青森では見たことがない盛り付けですね。トマトは果実のように甘かったです。
続いてお肉料理がやってきました。

豚肉のビール煮、温野菜添え。骨付きで旨みたっぷりの豚肉をビールでコトコト煮て、ホロホロと崩れるほどに柔らかく煮てあります。まるで牛肉のワイン煮のような歯ざわりで、味わいは豚肉の美味しさ。オーブンで焼いてあるようで、表面はカリッと中はトロリという驚きも味わうことができました。
現代絵画を見るような大胆な温野菜の盛り付け。温野菜は適度な焦げ目を付けたグリルになっています。野菜の旨みがしっかり堪能できます。アスパラ、インゲン、赤黄パプリカが特に素晴らしかったです。
最後はデザート。

フレンチトースト、カシスアイス添え。メープルシロップが鮮やかに飾られています。背後に控えるのは、左から凍ったチェリー、リンゴを煮た物（焼いたもの？）、イチゴ。星の形をした青い花が何とも美しいです。花をきれいにあしらって、見た目も楽しく華やかなデザートでした。

美味しいエスプレッソも大満足です。これで合計2,940円！　まさに価格破壊！
このレベルの料理であれば、普通5,000円程度は請求される内容です。シェフの心意気に、ただただ感謝。こちらのお店の大ファンになりました。
ちょっと優雅な気分でお食事を楽しみたい時に、是非オススメしたいと思います。青森市からは遠いですが、行く価値のある素晴らしいフランス料理店です。
　
ブラスリーMASUDA　（ブラスリー・マスダ）
青森県十和田市東二十二番町12-27
0176-25-1177
11:30〜14:00
18:00〜21:00
月曜休